ダイヤモンドはカットが美しいから、他の宝石よりも魅力を放っていると言っていいでしょう。
今回みなさんにお話しするのは、このカットについてです。
ダイヤモンドが美しい理由
そもそもダイヤモンドが美しい理由はカットにあると言っていいでしょう。
まさに、美しく仕上げられたカットされたダイヤモンドはすべてのファセットがその職人の技術を見て取ることが出来ます。
GIAが開発したシステム、4Cによって、ダイヤモンドの品質が表わされていますが、その中でも、カットは一番重要視する部分でしょう。
GIAカットグレーディングシステム
「GIAカットグレーディングシステム」は、
人気の高いカットスタイルの標準ラウンドブリリアントです。クラリティと言ったDからZのあらゆる色の範囲のものに適用します。
エクセレント(EX)、ベリーグッド(VG)、グッド(G)、フェア(F)、プア(P)が、 カットグレードです。
エクセレント(EX)は、非常に明るい感じのダイヤモンドです。ただし、そのダイヤモンドにも、明るいエリア、暗いエリアのコントラストが、まさに魅惑のダイヤを演出してくれていることでしょう。鮮明なバランスの良い反射、それがレベルの高いダイヤモンドの証しです。
グッド(G)程度のダイヤモンドでは、それ程明るい感じではなく、反射もそれほどはっきりしない感じでしょう。
プア(P)のダイヤモンドでは、暗がりやくすみのエリアがずっと明らかです。
やっぱり、ダイヤモンドにそれ程詳しくない人たちでも、ダイヤモンドを比較して見れば、欲しいダイヤモンドはこれではないと思ってしまうでしょう。
ダイヤモンドのカットの意味
ダイヤモンドは、キラキラしていて美しいとか、イキイキしているとか、いろいろな表現の仕方を聞くことがあるかもしれません。
しかしダイヤモンドを間違いなく美しくさせているのは、光学的効果であり、それがダイヤモンドに生命を与えているということが出来ます。
動かしたときなど視覚的アピールを決定するものがダイヤモンドであり、明るさ、ファイアー(ダイヤモンドを通る白色光がスペクトルの虹色に分散されたとき発生する煌めき)、 シンチレーション(煌めきと型の組み合わせ)と言ったものは、全部、カットのワザによってもたらされていると言っていいでしょう。
うまくカットされたダイヤモンドは、そのサイズや色、クラリティ(透明度)が同じレベルであっても、カットの質が悪いものより明るくすることが出来ます。